香山リカ/森健『ネット王子とケータイ姫 悲劇を防ぐための知恵』
(中央公論新社 中公新書ラクレ ,2004.11,\735, ISBN4-12-150155-1)
なんかアタマわるそうなタイトルですが、中身はイマドキ(といっても1年とすこし前だけど)の子どもとネットとのかかわりの現状をそれなりにふまえたレポートと、それに対して親や教師が何ができるかという提言で、かなりまっとう。
結局、親自身のネット・リテラシーを高めつつ、親子でネットの扱い方、トラブルがあったときの対処の仕方を体験的に身に付けていくしかないんだよねとい結論。
お子さんのいる人は一読なさっておくとよろしかと思います。下手に半端な知識を身に付けちゃうとわかったつもりになって親のいうことを聞かなくなるので、ネット教育は早いうちから始めたほうがいいという話です。
このタイトルは失敗だと思うな。
最初に見たときには、おバカな高校生の恋愛についての本だとおもったもの。まさか子供とネットリテラシーについての本だとは思わなかった。
中公新書ラクレは中身とは異なるセンセーショナルなタイトルをつける傾向にあるんですが、このタイトルじゃネットリテラシー/ネットセキュリティに興味がある人でもはスルーしちゃうと思う。
実際ぐぐってもたいして書評が出てこない。
もっと硬いタイトルだったら、手に取る人は多かったんじゃないだろうか。