alisatoの日記

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読了本

喬林知『今度はマのつく最終兵器!』
これ、夫の通勤本になっていて(抵抗なくビーンズ文庫を読む、不惑を過ぎたアニオタ会社員……いいのか、それで)、ようやく戻ってきたので読めました。
1巻目よりもギャグのキレがよくて面白い。

軽いくて笑えるだけじゃなくて、本当に大切なことはきっちり押さえているし、ときどきすごく光る表現があるのが人気の秘密かな。

> 噛み過ぎて固くなったガムが、喉につかえて邪魔してるみたいだ。抑えておくべき、やっかいな感情が、飲み下せなくて苦しくなる。(p.127)

> ヨザックは小舟のへりに腰を掛けたまま、オレンジ色の髪を掻き上げてはおろしていた。おれの護衛にきたはずの男は、頭のいい動物特有の笑みを浮かべていた。
> 賢くて強い、けれど優しくない獣の笑みだ。(p.127)

まあ、「やおい」書いていた人の文章だなと思いますけれども。

以前こんな風に印象的な表現をする人がいたなと思い返してみたら、竹内志麻子がこんな感じでした。(竹内志麻子/岩井志麻子は、本質的に私小説家であんまり少女小説には向いてなかったようですが) 
この人もいずれ大人向け小説にいっちゃいそうな気がします。

早く続きが読みたいんですが、3巻目は、やっぱり夫の通勤本になっている。読むの遅いので、いつ戻ってくるやら。じれじれ。4巻があるから、そっち先に読んじゃおうかな。アニメ見てるから、3巻目のだいたいの筋は知ってるし。