alisatoの日記

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『よくわかる現代魔法』桜坂洋

1冊目は全然だめだったけど、2冊目はよかった。

1冊目は、もともとライトノベル向きじゃない人がむりやり萌えキャラを書こうとして滑ったんだと思う。とろいタライ娘うざすぎ。スーパーダッシュ新人賞の選評でいわれてた欠点が書き直してもまだ残っているってことは、手直し前はどんなだったんだろう。

メインとなる女性キャラが4人でてきてアクは強いけどストーリーにうまくからんでいない。特に主人公のタライ娘のキャラが弱いので、とうしようもない。

ただ設定やらなにやらは面白い。
作者は多分現役のSE。コンピュータ関連の記述がとてもリアル。結構年いってる人じゃないのかな。1960年代うまれぐらい。今の人はダンプリストなんて読まんでしょ。いまどきCとアセンブラかよと思ったら、作中人物が「オブジェクト全盛の時代にアセンブラはないと思われ」(p.98)と突っ込み入れてて笑った。そいうところとか、プログラマ同士の会話なんてのは面白いんだけどね、でもそんなのはライトノベルの本質じゃないわな。
この人に『The S.O.U.P.』を書き直してもらいたいわ。

2作目は化けたなーとしかいいようがない。渋谷を舞台にした現代魔法合戦。複数の登場人物が交錯する様子が、ゲーム『街』を思い起こさせる。SF寄りの田衣良か伊坂幸太郎かという感じ。話を作りすぎているせいで、登場人物の感情が上滑りしている感じなのが、難点か。せっかくのラブストーリーなのに。
達彦君は3作目にも出てくるんでしょうか?