alisatoの日記

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作家志望者って……

全然知らない人から、「投稿作の下読み依頼」のメールが来ました。
プロ作家のWeb小説ですらめったに読まない私がなぜトーシローの小説を読まねばならんのか? (ハガレン二次創作なら読まんでもないが、それも好みのカップリングの好みのシチュでないと読まんのよ。)

一応ネットに公開されている冒頭の部分だけは読んでみましたが……設定につっこみどころがありすぎて、どこをどう指摘していいものやら。描写も何がいいたいのやら……。文章としては形をなしているといえなくもないが……。うーん……一次は通るかもというレベルだと思うんですが。

あまり刺激してもいけないので、多忙を理由にお断りしました。

そういえば、以前にも本家掲示板にコバルトの賞の応募要綱を教えてくれという人の書き込みがあったんですが、いわく「『コバルト』は買っていないので」。
はぁ? あんた買ってもいない雑誌に投稿すんの? つーか投稿すんなら、一回ぐらいは買えよ。運と実力がありゃ長い付き合いになるかもしれないんだからさ。でなきゃ図書館行けよ。バックナンバーおいてあるからさ。なんで見ず知らずの私に掲示板で聞くわけ? 腕試しだから別に雑誌は買わなくてもいいわけ? 
そんな知識と姿勢と発想力ではプロになるのは無理だと思うが。

ひょっとして作家志望者って、こんな人ばっかり?

 

コメント

2005年02月24日11:19 みのうら
作家志望者がそんな人ばっかりだったら、元作家志望者現作家もそんな人ばっかりって事に(笑)。

雑誌買ってれば、その出版社がどんな作品を欲しがってるかの傾向と対策がわかるのになー。最低でも雑誌あるなら雑誌、できればレーベルここ数年の受賞作を見ておいた方がいいなんて作家志望系の記事でも本でも出てる話なんで、それすらチェックしてないようじゃ作家になんかなれないですよ。ライターだって資料調査でひいひい言わなきゃならんのに。

2005年02月24日13:09 Alisato
>作家志望者がそんな人ばっかりだったら、元作家志望者現作家もそんな人ばっかりって事に(笑)。
そうですよねー。そうか、ちゃんとやってる人は、そもそも見知らぬ人間にいきなり依頼なんかしないから、視界に入ってこないんだ。
変なことする人間だけが目立つだけなんですね。

でも作家志望といっている人は、そういうハウツー本を軽蔑して読まない傾向にあるみたい。

ある作家志望の人の日記を読んでいたんですが、その人あちこちの賞に作品を送っていたんだけど一次も通らなかったらしいんですよ。で、その人があるとき「え? 作品と一緒に送る便概って最後まであらすじを書かなきゃいけないの!?」って驚いていて……。おいおい、そんなの久美先生のご本に書いてあるじゃんかよー、あの名著を読んでないのか、おまえはっ! と思いましたですよ。

あとは「影響を受けたくないから他の人の作品は読まない」とうそぶく奴とか。おまえがそれをいうのは、100年早い。というか、どれから影響受けたかわかんなくなるぐらい読みまくればいいじゃんとか思いますけどね。

2005年02月24日13:45 ピエド
 ひゃあ、こんな依頼が来るんですね(◎.◎)。
 ある文芸誌の新人賞の応募作品数はその雑誌の発行部数より多かったという小話があるでしょ。それぐらいの意識の人はたくさんいると思う。

 梗概を読めば実力がわかるので、梗概は大事ですよね。でも、どこにもひっかからなくても、良い作品でデビューできる人もいる。逆に、今は愚にも付かない自費出版でもネットなんかで話題になりさえすれば案外売れて、商業ベースに載ることもあるし、わかんないですよね。その依頼者の作品がそのうち世に出たりして……。

>影響を受けたくないから他の人の作品は読まない
 典型的に文学を知らない人の言葉。というより、この台詞はもともと、ある構想を立てた作家が、類似のものの存在に気付いた時に言うものでしょう。
 だけど、実際、ちょっとしか本を読まずに書くやつが多くて、しかもそれが通用するから、日本の文芸界はこんなんになってるんだと思います。そんなのばっかりとは言わないけど。

2005年02月25日00:24 Alisato
>ある文芸誌の新人賞の応募作品数はその雑誌の発行部数より多かったという小話

応募券をつけるとか、エントリー料を払わせるとかしたら儲かるんじゃないかという小話もありましたね。

>その依頼者の作品がそのうち世に出たりして……。

うーん、出るかも。
書店&図書館向けに書誌情報を作る仕事をしてる人の話だと、文芸社あたりの本には酷いを通り越して「凄い」のがあるらしいです。表紙がそのままディズニーのバンビのパクリの本とか。
そういうのが書店に並んじゃうんですからね。ほんとうんざり。
文芸社の本はマージンがいいらしく、ご近所の本屋では棚の一番いいところに並んでます。