alisatoの日記

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読了本

桜庭 一樹 『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』イラスト:むー
ふわふわしたイラスト付き小説の中身は毒入りの飴玉。いや、毒入りっているよりハバネロまぶしというべきか。
痛くてひりひりして、人によっては受け付けない、人によっては癖になる。
推定少女』の別バージョン。再生以前の白雪の話。
蛇にピアス』よりこっちの方が出来は上だと思うんだけど、ライトノベルの装丁で出て、「大人」が知らないうちに、子供と「大人になれない」人間の間で評判になるというのは正しいことかもね。

成田良悟バッカーノ!1933』
登場人物がどんどん増えていって、なんだか《ブギーポップ》的展開になって、このままだとやばいんじゃないかという気がしないではないのだけれど、クライマックスは圧巻だった。

「しかしキャラクタを大事にする作家さん。誰一人として無駄に消していかない」
ttp://d.hatena.ne.jp/atnek/20041115#p1
というのは同感。

これだけむちゃくちゃなキャラばっかり出てくるのに、どこかに必ず読者の感情移入の余地があるといのは、ある意味では甘いんだけど、エンターティメントとしては重要なこと。

増えていくエピソードとキャラクターをいかに新規読者に認知させていくかがこれからの課題だと思いますが。