alisatoの日記

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とみなが 貴和『EDGE 5』

講談社 講談社X文庫 White heart ,2006.9,\630, ISBN4-06-255906-4)
えーと、ネタバレです。少しでも内容に触れられるのが厭だと思う方は、パスしてください。

シリーズ完結おめでとう。面白かった、とても。

4巻の感想に「錬摩はさっさと親父と決着つけて宗一郎とラブラブになって欲しいのですよ。」と書いたんですが、まさかこういう形で決着がつくとは!
「いきなりそこへ飛ぶかーーーっ!」というのが正直な感想です。でも、まあ、いっか。

前の巻を読み直すのをサボっていたのは失敗でした。まさかこんな風に伏線があるなんて思ってなかったもんなぁ。ちゃんと1巻から読み直して準備してい人たちは正解でしたね。

てっきり父親との直接対決だと思っていたので、真相というか犯人には驚きました。でも「父親との対決」には違いないんですが。今回の誘拐犯たちは、錬摩の影であり鏡像ですね。そのあたりはサイコミステリーらしいと思います。

タイトルにはいくつもの意味が重なっているんですね。

それにしても、よくぞ大風呂敷をバランスよくきれいに畳んだなと思います。2年半かけただけのことはあります。きれいに畳みすぎという気がしないでもないですが、そういう文句をいうのは贅沢というものかも。

えーと個人的に気になるのは、松並さんの彼女のことです。前にでてきましたっけ?

心配なのは、このシリーズのあと新作を書いてくれるのかなということ。
サイトやあとがきや対談を読んだ印象では、作者のとみなが貴和という人は非常に精神的にバランスのいい人で、そういう人って別に小説書かなくても生きていけるので。

心ある編集さんは、とみながさんの背中をせっついて、新作を書かせてくださいね。お願い。

コメント

2006年09月08日 11:38 麻弥
彼女じゃなくて、彼氏かもしれません>松並さんの恋人
(まあ、ホワイトハートですから)
そのあたりは微妙な表現となっています。詳しいことは、3冊目のラストの方をごらんください。

2006年09月08日 12:20 Alisato
うわっ、そういえば「恋人でもある同居人」としか書いてない!
誰だっけ!? だめだ、忘れてる。
ああ、やっぱりちゃんと最初から読み直さないとだめですねぇ。

2006年09月08日 13:47 Alisato
3巻、読み返しました。そうか、あの人だったのかー!
確かにあの人だったら、麦茶の謎解きぐらいしてくれるかもしれません。